[シリーズ投稿・枚方通信
その24  

 ボーイスカウト枚方5暖冬下のスキー・キャンプ   丸中 正量


 はじめに
 

 わがボーイスカウト枚方5団は、例年3月上旬から中旬にかけてのスキー・キャンプを恒例にしている。今年も、316(金)〜18(日)の日程で、昨年12月半ばに長野・木島平スキー場への仮予約をした。その後、各地のスキー場は暖冬の雪不足に泣き運休をするところも多いとの情報が相次ぎ、一時は早めに中止を決断しようと思った。ところが、スカウトはもちろんだが特にリーダー方のこのキャンプにかける意気込みが強く、「万一雪がなければ、ハイキングに切り換える<条件付決行>」との皆のコンセンサスを得た上で、決行することにした。

 2月に入ると全国的に汗ばむ陽気も続き、ますます形勢不利。雪無しでもキャンプ決行の決断が早すぎたことを内心悔やんだ。ところが3月に入ると2月の天候と入れ替わったように全国的に寒波が到来し、特に日本海側は雪マークが連日のように並んで、期待感がいや増した。

 長野行き本番の丁度1週間前、現地のホテルから電話が入った。雪不足が続き、目下リフト5機のうち1機しか運行していないが、決行するか〜との確認の問い合わせ。キャンセルは効かないものと思っていたが、雪不足に伴う特別対応措置という。当団としての決心に揺るぎはなかったが、それから毎日当該スキー場の天気&積雪情報のインターネット検索が始まり、一喜一憂の毎日が続いた。結局、現地へ行って見るほかはなかった。

 心配のまま出発 
  

 316日(金)夜10時半に枚方を出発したバスは、途中の道路に雪のない分順調に運行し、翌17日(土)早朝6時半、目的地に到着した。ゲレンデに雪は残っているようで、スカウトたちは雪が積もっているとはしゃいだ。コンクリートや地面が剥き出しで、例年満杯のはずの駐車場には1台の車もなく一瞬心配がよぎった。

しかし、9時の営業開始時間にはリフト1機が動き出した。スカウトを入門、初級、中級、上級、フリーの5つにクラス分けを行い、夫々にリーダーが付いて活動を開始し、はじめてほっとした。

 夕食後のプール・プログラムに興じる頃から降り始めた雪が一晩中降り、翌18日(日)には一面の銀世界となった。除雪や圧積のためのブルドーザーが出動し、運休中のリフトもほぼ平常通り稼動を開始した。日曜日にも拘わらず客の入りが極端に少ない分、例年よりも快適なスキーになったと言えそうだ。
  
 スケジュール
    

  日   程

スケジュール

 16日(金)

2230

枚方発・車中泊

 

 

 17日(土)

630

木島平着

午前

 

スキー

午後

夕方

プール  

ホテル泊

 

 18日(日)

午前

スキー

1330

木島平発

2030

枚方着

 長野行きは、上表のとおり、<バス車中1泊、ホテル1泊、スキー活動1日半>と、スキー活動の実質タイム<1日半>に比して、片道7時間、往復14時間の犠牲が大き過ぎる感が否めないが、リーダー並びにスカウトの2連休を利用する前提に立つ限り、スキー場の遠近にかかわらず、スキー活動の実質時間<1日半>には変りがないと言える。

長野にスキー・キャンプサイトを定めて10年目

 1969年(S44年)発足して38年の歴史を有する当団は、費用負担を抑えるために至近の兵庫県 北部や琵琶湖周辺のスキー場を利用した時代が長かったが、関西地区の春をうかがうこのシーズンは、雪の心配のないスキー場探しに苦労する。3月の雪の質量やスキー場の安全・安定性の観点から足を延ばし、枚方からバスで片道78時間、即ち500km圏内ということで、長野にキャンプサイトを定めて丁度10年目になる。

ボーイスカウトのためのスキー場(ゲレンデと宿舎)の選定基準は、@まずマイナーのスキー場(人気があって混みあうメジャーのスキー場は避ける)、A初級・中級・上級用のゲレンデが揃っている、B宿からゲレンデの移動が徒歩で可能、Cリフトの待ち行列が過度でない、D宿はスカウトの分に応じた民宿である〜等であろうか。そういう意味で、これまで選んだ 新潟県 に接する 長野県 の最北部に位置する<信濃平>(4年の実績)、<白馬さのさか>(2年の実績)<木島平>(4年目)は、スキー場と宿舎(民宿)のいずれも申し分ないと言える。

10年来のスキー・キャンプ場一覧

会計年度

実施年月日

スキー場 ○は回数

交通機関

枚方からの距離

H 9

1998.3.

長野県 ・信濃平@〜 飯山市中曽根

チャーターバス

450km

H10

1999.3.

長野県 ・信濃平A

チャーターバス

 

H11

2000.3.1012

長野県 ・信濃平B

チャーターバス

 

H12

2001.3.911

長野県 ・信濃平C

チャーターバス

 

H13

2002.3.810

長野県 ・白馬さのさか@〜 北安曇郡白馬村

チャーターバス

400km

H14

2003.3.7〜9

長野県 ・白馬さのさかA

チャーターバス

 

H15

2004.3.1214

長野県 ・木島平@〜 下高井郡木島平村

乗合バス

450km

H16

2005.5.1821

長野県 ・木島平A

チャーターバス

 

H17

2006.3.1012

長野県 ・木島平B

チャーターバス

 

H18

2007.3.1618

長野県 ・木島平C

チャーターバス

 

ここ4年間利用している木島平の宿舎は、朝・夕食がバイキング・スタイル、温水プール付きと堂々のホテル仕様(農協経営)で,これまでの民宿に比し贅沢な感じがして面映い。同ホテルは県下の学校スキーを優先するらしく貸切状態が続くため、こちらの希望時期どおりの予約が困難となっている。今回も、第1希望の3月第2週末が→第3週末へと変更を余儀なくされた。ところが、1週間ずれたおかげでスキーが可能となり、閑散としたホテルをほとんど独占利用するという幸運に恵まれた。今年のフロックを除いても、総合力で木島平に軍配をあげたい。
  
 スカウトの感想  

スキーに参加したビーバースカウト(幼稚園年長〜小2までの年代)、カブスカウト(小3〜小5)、ボーイスカウト(小6〜中学生)、ベンチャースカウト(高校生)のうち、カブスカウト4名の感想文を転載したい。(太字は筆者記入)


はじめてのスキーキャンプ

Y・Fカブスカウト、小2、スキー歴1回目  

ぼくは、はじめてスキーキャンプに行きました。しゅう合ばしょのバスていまでお父さんにおくってもらいました。ぼくはお父さんが車にのって帰っていくのを見てさびしい気もちになりました。でも、カブたいのみんながいたので少しずつ元気をとりもどしました。  

朝、ゆきがあってすごいなぁと思いました。こんなにたくさん雪があるなんて思いませんでした。

 いよいよ、ぼくは生まれてはじめてのスキーにちょうせんします。
 ほり家たいちょうにスキーのいたで歩くれんしゅうを教わりました。はじめはむずかしかったけど、少しやっていると楽しくなってきました。

金田リーダーにいっしょにリフトにのってみようよと言われたけれど、ぼくはこわかったのでなかなかリフトにのるけっしんがつきませんでした。でもこのままではスキーキャンプに来たいみがないと思って、金田リーダーの力をかりてのってみることにしました。

 リフトはこわくなかったけれど、スキーをすべっておりるときものすごくきんちょうしました。おりるときスピードが思ったいじょうにあったのでびっくりしました。でもたのしかったです。  

おふろは、ろてんぶろがあったり、ほかのおふろがあってよかったです。プールはゲームがおもしろかったです。ねるときは、ぼくは、なかなかねむれなかったけどすこしたつとねむれました。  

スキーはうまくなりたいので毎とし行こうと思います。


木島平スキーキャンプ

A・Kカブスカウト、小2、スキー歴3回目  

316日から18日までスキーキャンプに行きました。ぼくは、スキーキャンプは3回目です。行く前とてもねむかったです。待ち合わせのときは眠くなかったです。みんなといっしょでわくわくしたからです。

スキー場についておこされた時、とてもねむかったです。でも、外を見たらなつかしかったです。へやはカブ全員同じです。

スキーウェアにきがえて、じゅんび体そうをしてから、ひさしぶりにリフトに乗りました。上からのけ色は、とてもきれいでした。遠くの山や池や町や森、畑がよく見えました。さいしょからうまくすべることができました。みきまさといっしょにロケットみたいにビュンビュンすべってたのしかったです。

ショコラチームとバニラチームに分かれてゲームをしました。ゆきの中にかくしてあるストローをさがす、たからさがしをしました。ぼくは、3本見つけました。でも、そのうちの1本をおとしてバニラチームがかってしまいました。

スキーの後は、みんなでおふろに入りました。いろいろなしゅるいのおふろがありました。いちばんおもしろかったのは、石の入ったおふろです。あたたかいお湯とつめたい水が入ったおふろです。下においてある石がとてもきもちよかったです。

夕食は、とても楽しみにしていたバイキングです。すきなシューマイがありました。ケーキは2こ食べました。

その後、プールに入りました。プールの中でもゲームをしました。スポンジに乗るゲームがとても楽しかったです。

2日目はチームたいこうで雪だるまコンテストがあって、ショコラチームはボーイたいの雪だるまを作りました。「すごいのができたなあ」と思いました。

スキーに行ってとても楽しかったです。また、来年も行きたいです。スキーがもっとうまくなりたいです。
 


スキーキャンプ

K・Fカブスカウト、小2、スキー歴3回目  

 スキーキャンプに行きました。スキーキャンプに行く前、早くこないかなと思っていました。金曜日夜10時半にバスで出発しました。朝6時に着きました。

ホテルでおべん当を食べてからスキーのいたをかりにいきました。それからじゅんび体そうをしてすべりに行きました。すべっているときはとてもつめたかったです。 

3時間ぐらいすべってからひるごはんをたべスキーをました。ぼくは、しょうゆラーメンをたべました。

ひるにまたスキーをしました。ゲームもしました。たからさがしがとてもおもしろかったです。

スキーがおわったあとにおフロにはいりました。すごーくきもちよかったです。ふろからでてごはんをたべに行きました。よるはバイキングでした。ぼくは、いっぱいとりました。とくにそばがおいしかったです。

つぎにプールにいきました。プールの水はぬくかったです。きょうそうのときゴーグルの中に水がいっぱい入って見えなかったからやめました。プールがおわって、すごくさむいからまたふろに入りました。ふろからでてからおへやの中でねました。  

2日目あさおきたら、すごく雪がつもっていました。きがえてからあさごはんをたべにいきました。あさごはんはバイキングでした。

きのうとおなじように体そうをしてすべりました。

 すごくゆきがつもってぜんぜんすべれませんでした。すべりおわってからかまくらをつくりました。1じかんぐらいしてできました。ゆきだるまもでかいのがつくれました。じゅんびをして帰りました。かえりのバスの中でえいがをみました。
 


木島平スキー場

K・Iカブスカウト、小2、スキー歴3回目  

316日夜1030分にしゅっぱつしました。朝おきるとスキー場についていました。ぼくはワクワクしました。  

体そうをしてからすべりはじめました。いっぱいすべりました。

なれたらもう1こ上のところへ行きました。止まれないくらいスピードがでました。でもおもしろかったです。雪玉入れやスノーフラッグもしました。  

ホテルにもどってバイキングを食べました。おいしかったです。

おふろは色いろありました。とくによかったのはろてんぶろです。外はさむかったけど、入るとあったかったです。  

2日目は雪がきつくふり、うもれてすべりにくく、顔がいたかったです。

何本かすべってまたげーむをしました。雪だるま作りがおもしろかったです。


スキーキャンプ

M・S
カブスカウト、小3、スキー歴4回目

316日金曜日の夜10時集合で、スキーキャンプに行きました。夜行バスで行きました。バスの中では、休けい以外はほとんどねていました。

起きたら、木島平スキー場に着いていました。ホテルの部屋は405号室でした。そこで、カブ弁を食べました。食べ終わった人からスキーウェアに着がえて、スキーぐつとスキー板をレンタルしました。

スキー場は思ったより雪があって、きれいでした。ひさしぶりのスキーだったけど、すぐにすべることが出来ました。

その後、昼ごはんにしょうゆラーメンを食べて、また、スキーをしました。と中で集合がかかったので、何かなと思いながら行くと、2チームに分かれてのゲーム大会がありました。バニラチーム対ショコラチームでした。ゲームはいくつかしたけど「宝さがしが一番おもしろかったです。ゲームにはまけたけど、「パンダ」のさいふをもらいました。

ホテルに帰り、部屋着に着がえて、夕食を食べに行きました。夕食は「バイキング」でした。好きなものばかりいっぱい食べました。そばがおいしかった。

その後、水着に着がえて温水プールで泳ぎました。おわってからおんせんに入りました。部屋に帰って、つかれていたのですぐにねました。  

2日目は、朝ごはんを食べてからスキーのじゅんびをしました。外へ出ると、雪が夜の間につもっていて真っ白でした。スキーをした後、ぼくより大きい雪だるまを作りました。

また、バスに乗って帰りました。枚方に着いたのが夜の840分ぐらいでした。楽しかったです。
 


 リーダーの厳しいレッスンに半べそをかき、スキー板とストックを投げ出したスキー初めてのスカウトも、程なくリフトに乗り山の上から滑降する楽しさを自ら体得するに至る。ドラマを観ているようだ。スキー2回目以降の経験者は、初級、中級、上級者のいずれも、スキーに集中すると、その技術進歩はスピーディー、かつ、目にも見えるので、次に挑戦する上のレベル設定が容易という特徴を有している。

リーダーの感想  

 

‘07スキーキャンプの評価・反省

                       プログラム担当                             S・H(リーダー歴14年)

神通力?で、何とか滑ることはできました。

また今年、新たに企画した別プログラムも何とかこなせたかなあ〜?という感じです。いろんなスキー場に行きましたが、木島平は今のところ、やはりベストかな?!と思います。 

今回のスキーキャンプで、再度認識させられた事があります。  

まず、「子供は日々成長する」ということ。
 
スキーの技能もそうですが、ひとりの人間として、高々2泊ですが、目に見えて成長を感じました。キャンプの醍醐味がここにあると思います。  

次に、「時間の大切さ」です。
 
団体に所属し、行動を共にすることは、ある程度自由を規制されますが、規律を守ることはすべての安全につながります。今回、時間の有効活用ができたのか?!食事、ゲーム、集合等、余裕をもてるように普段から実践していただきたいと思います。  

また、「スキー技能の向上ができた?」という疑問が出ました。
 
もう少し、基礎を体で覚えないと上達は望めません。何事にも通じるのですが、基礎がしっかりしていると、応用が利きます。楽しく滑るためには、きびしい基礎をこなしましょう。この点は今後、リーダーの課題でもあります。

 一昨年来、久々のキャンプ参加でしたが、何とかこなせたかな?ですが、スカウティングの精神に重きをおいた活動を今後、それぞれの隊活動で実践して頂く様、切望します。

今回のキャンプにおいて、保護者の方々、隊リーダーほか、特にツアー会社、宿泊先との折衝にご尽力いただきました、Kさんのご家族に厚く御礼申し上げます。
 今後とも、青少年育成の為ご協力の程よろしくお願いいたします。

                        (本文中の太字、下線ともご本人記入)

 
 おわりに

 3月の安全・安定したスキー場を長野に求め続けた積りが、今年の思わぬ天候異変のため一転して不安なスキー行きとなったが、いささかの事故もなく全員無事に帰還できたことを神さまと関係者に感謝したい。また、天候異変を予知して、<雪有り><雪無し>時の両用のプログラムを周到に用意して臨んでいただき、所期の目標を達成していただいたリーダーとご両親の熱意に敬意を表したい。

スキーキャンプはスカウトにとっての生涯スポーツを身につける機会となること、また、スキーキャンプはスカウトを卒業したOBたち、現在のスカウトたち、そして次世代を引き継ぐであろうチビたちも包含した、真の「団家族」を作る絶好の機会になることを改めて認識し、この伝統だけは絶やしたくないと念ずる次第です。(2007331日記)


 投稿広場・表紙へ