今年は花粉が飛んでいるの?          河野 二郎
 

 私の健康法は、もちろん気功です。なにしろ、私は気功を教えているのですから。

 先日、気功教室に来ているある女性が、「今年は花粉って飛んでいるのですか?」と言ったのです。気功を始めて二年以上が経つ彼女は、疲れにくく元気溌剌になったと共に、これまで悩まされていたスギ花粉症の症状が今年は全く出ないのです。彼女だけではありません。五人ほどが、「今年は花粉症がでない」「非常に軽い」「花粉を感じるけどたいしたことがない」と言っています。この結果は驚異的だと思いませんか? 皆さん。

 花粉症の薬の宣伝を兼ねて、まるで科学・医学が花粉症のメカニズムを解明したかのような説明があります。やれ肥満細胞がどうした、ヒスタミンがどうだとか。それに基づき、様々な薬が毎年出されています。しかし、呼吸と軽く体を動かすだけで、薬を使わず劇的に症状が軽減している実態をどう評価されますか? 何か根本的なところで、西洋医学が見落としていることがあるとしか思えません。もし、見落としているとすると、医療研究者にとっては宝の山ですよ。クスリを使わないクスリを発明できて、ひょっとしたらノーベル賞かも。

 ただし、これは致命的欠陥があるのです。それは、医者も薬も必要としない、つまり、医者も製薬会社も儲からないことです。従って、医者も製薬会社も研究に乗り出さないでしょう、悲しいかな。国家の見地に立てば、大幅な医療費削減の可能性を秘め、薬害もなく、いいことづくめなんですがねえ。本来は国が推進すべきなのですが・・、医学界から猛反発がでそうですね。なにしろ、病気に関しては専門家だと思っておいでだから。健康に関しては素人なのにね。一人ぐらい、金儲けでなく、世のため人のために、という医療研究者が出てもよさそうなものですが。

 医者も薬屋も儲からないことが、気功の普及を妨げている一番の原因かもしれませんね。利益を生み出す組織を必要としないし、政治への圧力・癒着もないのですから、だれも真剣に取り組まないのは当り前といえます。また、気功を提供する側にも、正しい気功の知識の普及への努力不足もあります。まず、一般の人は気功を知らない。興味本位で取り上げられている気功が気功と思っているようです。

 ついでに言っておくと、気功は妖しげなものでもなんでもなくて、花粉症やその他、健康増進の範囲では、習得にやや時間のかかる体操くらいに思っても間違いありません。正しいやり方で緩やかに体を動かし呼吸をすれば、一年もすればいつのまにやら花粉症を含めて体調がよくなっています。体験体感そして実践の世界なのです。従って、大掛かりな五年間くらいの追跡調査をすれば、気功による国民の健康増進と医療費削減の経済的効果が明らかになるでしょう。しかしねえ、金にならないことには企画屋さんも手を挙げないでしょうねえ。個人や企業でなく、国家的そろばんを弾くことですから。
2003319日]


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