研究会の23年 
    柳下 彊



 
23年前の第1回会合に参加した一人として、思いかえしてみると、当会のこれまでの経過は、おおよそ三つの過程に分けられるのではないかと思います。

 第1期は、発足後の数年間で、当時の業界の主要かつ喫緊のテーマを選んで、トップランナーも参加しての迫力ある議論が毎回のように行われていた時期。

 第2期は、その後10年間ほどの期間で、当会の主要メンバーの関心が絞られてきて、その関心にそったテーマが選択されて落ち着いた議論が行われ、主要メンバーの執筆による著書も刊行された時期。

 第3期は、最近数年間で、常時参加するメンバーの大部分はいわば辻ファンであり、現役から引退する者も増えてきたので、多様なテーマについて報告が行われ、参加者は討議というより交流を楽しむ形になってきた時期。

 私自身は、当会発足と同時に勤務先のシステム部門から離れて、約10年間システムとは関わりの少ない業務についた後、関係会社に退職出向する形で再度システム部門に戻りました。戻った時には、既にパソコンが普及し、システムといえばCSSという時代になっていたので、当会とは別に辻さんが主宰しておられた企業グループとして参加するフォーラム形式の会合にも参加して、情報収集と新知識の吸収に勤めることになりました。

 そんな事情から、当会に長く所属していた私の出席率が最も高かったのは、上記のうち第3期だったかもしれませんが、それでも、第1期、2期に行われたVANSAPを取り上げた研究会の熱気と迫力ある議論については、内容はともかくとして場の雰囲気はよく憶えています。また、第1回の会にも出席され、後半の数年間は毎回のように出席されて、常に変わらない温容を湛えて会の進行をリードされていた新田会長のジェントルマン振りも忘れ難い思い出の一つです。さらに、第3期に行われた大村英尭さんによる「ベルリンの壁を持ち帰った話」も忘れ難い強い印象を受けたものでした。

 この会が大きな達成と多くの忘れ難いシーンを残しつつも時代の移ろいの中で終焉を迎えたのは残念なことですが、幸い、ホームページは装いを新たにして続けられることになりましたので、投稿者の一人として今後も一層の交流を楽しみたいと思っています。辻大兄をはじめとする事務局の皆様、会員諸兄姉の皆様、長い間有難うございました。そして、今後ともよろしくお付き合いの程、お願いいたします。 [2007.12.21


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